今回一番面白かったのはSPIKE JONZEの"TORRANCE RISES"という作品。FAT BOY SLIMの"PLAISE YOU"というPVに出演している TORRANCECOMMUNITY DANCE GROUPというへっぽこゆかいなダンスをするグループがMTV Music Video AwardでFAT BOY SLIMと一緒にステージに立つまでの感動のドキュメンタリーです。MTV Music Video Awardの客席で面白くなさそうな顔をしているマドンナの顔がおかしくて。
SPIKE JONZEではもうひとつ、オアシスのボツになったPVメイキング(?)もおもしろかったです。オアシスの音楽を道行く人びとに聞かせて、音楽のイメージからPVのアイディアを出してもらうという企画で、ヘッドフォンをあて、オアシスの音楽を聞きながら意見を述べる人たちの映像をまとめたものです。まったくどいつもこいつも自分が出ることしか考えてないからボツだろうよそりゃ。
SPIKE JONZEの人間の観察力が伺える作品を満喫できましたよ。ていうかアプローチとしては「さんまのからくりTV」に近いノリ。
最後のSPIKE JONZEが面白すぎて他を忘れそうですが、Mike Millsはマッタリと本人の解説つきでの上映でした。そしてMichel Gondryは、初めてみる"TIMELAPSE TEST"というテスト映像と"DRUM AND DRUMBER"というドラムを叩くゴンドリーの映像が興味深かったです。